本日、バングラデシュから日本へ帰国する方に対して、新たな水際対策措置が発表されました。
かなり急な印象がありますが、内容を確認していきましょう!
バングラデシュ帰国者への水際対策措置:6日間ホテル隔離
結論から記載すると、バングラデシュからの帰国者は、6日間のホテル隔離+8日間の自宅隔離が必須となります。
新しい水際対策の中で記載されています。
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水際対策に係る新たな措置について
www.mhlw.go.jp
この同時に発表されたのは、以下10か国です。少しレベル感はことなりますが、以下10か国に対して、ホテル隔離が導入されることにありました。
バングラデシュ、モルディブ、スリランカ、ギリシャ、ヨルダン、アイルランド、オランダ、フランス、フィンランド、ポーランド
検疫所が確保する宿泊施設に待機し、3日目と、6日目にPCR検査をすることになります。
その後、自宅隔離です。
合計14日間の隔離期間は変わらないので、結果、6日ホテル隔離+8日間自宅隔離、となります。
5月21日から順次運用を開始します。
細かいことかもですが、この6日間のホテル代って、自腹か、国持ち、どちらか気になります。。。
インド変異株の広がりを危惧。先手を打った形か。
新型コロナウイルスの水際対策については、インドでの感染が急拡大していることを背景にあります。
インド周辺のパキスタン、ネパールへは、先に6日間宿泊施設に待機する措置を先に取っていました。
コロナ感染の状況はというと、隣のインドと異なり、ここ数日バングラデシュのコロナ患者は減少に転じています。
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30 Covid-19 deaths, 1,272 new cases reported in 24 hours | The Daily Star
www.thedailystar.net
今日のコロナ新規感染者は、1,272人、陽性率はなんと7.55%です。
一か月前は、陽性率25%!だったので、この回復は目覚ましいと思います。
以前こちらの記事で紹介した、「Our World in Data」というサイトで、世界の感染者状況をグラフ上で比較することができます。
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バングラデシュのコロナ感染者数状況(参考になるサイトをご紹介!)
続きを見る
隣インドの状況と比較すると明らかに改善していると言えるでしょう。
日本と比べても下げが顕著ですね。壁のようなインドと比べるとその差は顕著です。
バングラデシュは減少し続けてますし、実際病院の切迫感もないという風に聞こえてきてます。
現時点では、状況は明らかに改善に向かっていると言えるでしょう。
ただ、インド変異株がバングラデシュ国内で発見されています。
また5月13日~15日まで、ラマダン(断食月)後のイード休暇(日本のお盆・正月ですね)で、多くの人の移動がありました。
そのため、今後のバングラデシュ国内のコロナ感染状況は楽観視できません。
日本政府がどう判断したかわかりませんが、先手を打った形です。
今後の短期出張者にも影響か
通知には、気になる一文があります。
4.日本への再入国又は帰国を前提とした、変異株 B.1.617 指定国・地域への短期渡航について、当分の間、中止するよう強く要請する。
つまりバングラデシュへの短期渡航、出張は、当面中止するべし、と記載されています。
今後の、オリンピックの開催を見据え、変異ウイルスをいれないというかなり強い姿勢が読み取れます。
この文章からですと、バングラデシュへの出張は中止せざるを得なくなるでしょう。
今後、日本ーバングラデシュの人の移動がどうなるのか、注視が必要です。
まとめ:日本ーバングラデシュ間の渡航判断は、別フェーズへ移行。でもやるべきことは変わらない!
今回の新しい水際対策措置によって、日本-バングラデシュ間の渡航判断は、別フェーズへ移行したと言えます。
これまでは、バングラデシュ国内のコロナ感染状況、フライトがあるのかどうかが、渡航の判断材料になっていました。
ただ、これからは、インド変異株の状況、そして日本の水際対策措置の厳格化、こちらも意識して渡航を検討する必要があります。
「中止するよう強く要請する」というこの言葉をどう受け止め、どう判断するのか。
改めて、これからの数日の動き、要注意です。
経済活動が平常に戻るためには、当たり前ですがコロナがこれ以上広がらないことが重要です。
状況が変わっても、普段の生活の中でやるべきことは今までと変わりません。
やはり3密回避、家に帰ってきたら手洗い、消毒。できることをしっかりやっていきたいと思います。
一日でも早く、コロナのない世界になるように、個人レベルでできることをまず徹底していきたいと思います。