途上国滞在記

【再々々延長】バングラデシュのロックダウンが5月30日まで延長

本日バングラデシュのロックダウン(都市封鎖)が、5月30日(日)まで1週間延長されることが発表されました。

今日も最新ニュースを見ていきましょう!

 

バングラデシュのロックダウン再々々延長!

ロックダウンが5月30日(日)まで延長

本日バングラデシュのロックダウン(都市封鎖)が、5月30日(日)まで延長されることが発表されました。

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Ongoing lockdown extended by one more week
Ongoing lockdown extended by one more week

www.observerbd.com

出典:‘Lockdown' extended till May 30; public transport, restaurants can run at half capacity | The Daily Star

 

記事を無理やりまとめると以下のとおりです。

 

①政府は、進行中の全国的なロックダウンをさらに1週間延長し、5月30日(日)深夜まで延長する。

都市間の長距離バスを含むすべての種類の公共交通機関は、コロナ感染対策をした上で、定員の50%で乗客を乗せて運行することが許可される。ただし、すべての乗客、ドライバーはマスク必須。

レストランは、座席の50%までお客をいれての営業が許可される。

 

どんどん、「ロックダウン」という定義がわからなくなるほど、緩くなっていきます。

 

前回5月16日に発表されたのは以下2項目です。

①代金回収等に関連する仕事は緊急的な仕事であること

②レストランや飲食店はテイクアウトまたはオンラインサービスのみで営業すること

 

その前、4月28日に発表された6項目はざっくり以下のとおりです。

①政府、公的機関、民間事務所、銀行、金融機関のすべてのスタッフは、イードの休暇中(5月12~15日予定)、それぞれの職場に滞在する必要がある。

②商店とショッピングモールは、厳格な衛生規則を維持し、午前10時から午後8時までを開店時間とする。

③都市間の長距離バスサービスは停止は継続する。ただし、市内公共交通機関は5月5日から運行が許可される。

④マスクの使用は必須である。必要に応じて、移動裁判所を使用して法的措置を講じる必要があります。

⑤社会的、政治的、宗教的な集まりはすべて中止とする。

⑥コロナ感染を防ぐために、情報省と関係する市の企業または市町村は、マスクの義務的な着用、社会的距離の維持、および市の企業、地区におけるその他の健康規則に関する意識を高めるための大規模な宣伝キャンペーンを実施する。

 

実際、どんどん緩いロックダウンになっています。

実質今規制されているのは、事務所の閉鎖のみの印象です。

お隣インドの状況をみれば仕方ないとは思いますが、今のバングラデシュの状態はどう判断したらよいのでしょうか。

 

改めてこれまでのロックダウンの振り返り

4月から始まったロックダウンの流れをもう一度整理してみましょう。

 

3月中旬以降、新型コロナウイルスが驚くべき速さで増加し続けたため、まず政府は4月5日から1週間、「全国的な緩い封鎖」を実施しました。

その後、感染拡大が収まらなったことから、4月14日から21日まで「より厳格な封鎖」が実施されました。

4月28日、政府は再び5月5日まで制限を延長し、国がコロナの感染の封じ込めを行うため、6つの新たな方針を出しました。※上記でご紹介したモノです。

4月23日、政府は、適切な感染対策に取り組むことを条件として、午前10時から午後5時まで店舗やショッピングモールの営業を許可する通知を出しています。

4月28日には、市内のバス等の公共交通の再開、マスク必須、集会の禁止を通知した。

 

ここまで整理すると、4月中は厳格なロックダウンを行っていましたが、4月末から実態としては緩いロックダウンに戻っている印象です。

 

4月のコロナ感染拡大で、この5月23日(日)までで、公式のコロナによる死者数は12,376人に上っています。

総陽性者数も789,080件に上っています。

 

イード休暇のためにPCRテスト数が減っているためともいえますが、陽性率も1桁に収まっているため、状況は4月よりも確実に良くはなっています。

 

「厳格」と政府は強調していますが、再度の延長でかなり、街中は緩んでいる状況ですね。

 

状況がよくなる材料は少ない

5月13日から15日までは、ラマダン(断食月)の後のイード休みでした。

日本のお盆正月のようなものですね。

政府が「田舎に帰らないで!ダッカで過ごして」キャンペーンを実施してましたが、それもむなしく、多くの人が実家のある田舎で過ごしたようです。

イード休暇を終え、ダッカにUターンする方でフェリーはごった返しています。

 

出典:Eid holidaymakers hurry back to Dhaka in droves as holiday hangover is over - The Business Post (businesspostbd.com)

イード休みは、田舎で家族と過ごすのが普通なのですが、このコロナの状況、またインド変異株のこともあり、今後どうなるか非常に心配です。

 

現状のコロナ感染状況はどうか?➾改善してることは確か。でも。。。

コロナ患者、陽性率は減少に転じている

コロナ感染の状況はというと、隣のインドと異なり、ここ数日バングラデシュのコロナ患者は減少に転じています。

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28 Covid-19 deaths, 1,354 new cases recorded in 24 hours | The Daily Star
28 Covid-19 deaths, 1,354 new cases recorded in 24 hours | The Daily Star

www.thedailystar.net

 

今日のコロナ新規感染者は、1,354人、陽性率は8.90%です。

一か月前は、陽性率25%!だったので、この回復は目覚ましいと思います。

ただ、1週間前は、6%程度だったのが、徐々に陽性率が上がってきているのが気になります。

 

以前こちらの記事で紹介した、「Our World in Data」というサイトで、世界の感染者状況をグラフ上で比較することができます。

おすすめ
バングラデシュのコロナ感染者数状況(参考になるサイトをご紹介!)

続きを見る

出典:COVID-19 Data Explorer - Our World in Data

 

隣インドの状況と比較すると明らかに改善していると言えるでしょう。

日本と比べても下げが顕著ですね。

インドは、もう坂というか壁のような状態になっています。

バングラデシュは減少し続けてますし、実際病院の切迫感もないという風に聞こえてきてます。

現時点では、状況は明らかに改善に向かっていると言えるでしょう。

ただ、先のニュースの通り、ロックダウンは延長したものの、イード休暇で田舎に帰ったり、人流は増加しており、密になる機会は増加していると言えます。

まだまだ気を抜かず、注視が必要です。

 

今後も3密回避!手洗い!やることは変わらない

経済活動が平常に戻るためには、当たり前ですがコロナがこれ以上広がらないことが重要です。引き続き注視していきます。

やはり3密回避、家に帰ってきたら手洗い、消毒。できることをしっかりやっていきたいと思います。

早く、何も気にせず外に出れる日が来ることを祈るばかりです。

 

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