私は英語、ベンガル語、アラビア語学習に加え、現在はキニャルワンダ語にも取り組んでいます。
英語以外は普段の生活で使うことの少ない、日本では「マイナー言語」と言えるでしょう。
私とマイナー言語の最初の出会いはベンガル語でした。それは15年前に遡ります。
元々は学生時代にバングラデシュにボランティアに行ったことがきっかけです。
バングラデシュはベンガル語が公用語で、現地でコミュニケーションする場合習得が必須な言語でした。
そこから15年間ずっとベンガル語の学びが続いてます。
日本ではマイナー言語のベンガル語ですが、世界話者数は2億人をこえており、世界話者ランキング10位以内に入る「数だけでは」メジャーな言語と言えます。
ただ、他のヨーロッパ言語に比べて政治的にも地理的にも広がりがないため、わざわざ勉強する人は少ない言語です。
そもそもなぜ私たちは言葉を学ぶのでしょうか?
言語経済学という分野では、学ぶ言語を選択することと、経済学をリンクさせて研究がされています。
例えば、学習する言語として英語とベンガル語の選択肢があり、限られた時間とお金のなかで、どちらかを選ぶとしたら、皆さんはどちらを選びますか?
ほぼ100%の方が英語を選ぶと思います。理由は簡単です。それは英語を学ぶことの金銭的リターンが大きい(少なくとも本人はそう思ってある)からなんですよね。
ここ数十年の間に、特にインターネットが発達してから英語一強はどんどん進んでいます。ゲーム理論のように一度決まった形勢はもう揺るがないように見えます。
世界でビジネスをするには英語は必須です。まず優先すべきは英語学習であることは疑いようがありません。
ただ、マイナー言葉を学ぶことによって、現地の人から生の情報が取れたり、それを母語とする相手との距離がぐっと近くなったり、果ては、ユーチューブを通して違う世界を見たり、などなどお金では変えられない楽しさがあります。それが金銭だけでは測れない「価値」だと言えます。
以前「言語の学び方」という記事で、英語は100点に近づけようとすればするほど、大きな労力が必要と書きました。
英語の勉強の手を抜けということではありません!が、その労力を少し新しい言語習得に振り分ければ、そこから新しい世界が見えてくるはずです。それはきっとあなたの人生を豊かにすることでしょう。
それでは今日はこの辺で。