途上国滞在記

バングラデシュ、日本の教育者対談!

2010年12月16日

みなさまこんにちは。今日バングラデシュは祝日「ビジョイ・ディボッシュ(日訳:戦勝記念日、英訳:Victory Day)」。1971年12月16日にパキスタン軍が撤退、バングラデシュが事実上独立を勝ち得た日であります。新聞やTVで記念特集が組まれます。先ほど街に出かけたときに、色んな広場で集会が開かれているのを見ました。トラックに乗ったこれからデモをするのではないかと思われる集団にも遭遇。先日から縫製工場でのデモ、暴徒化、ダッカ市内の縫製工場での火災等、最近少し情勢が不安定にあります。少し心配です。
さて今日は先日私がセッティングした教授対談の様子をご報告致します。
私の友人に日本人の大学教授がいらっしゃいます。仮にA教授としておきます。日本の大学からダッカ大学(バングラデシュの東大)に期間限定で派遣され教鞭を取っている方です。この前その方とお話をした時に、この国の教育全般について熱く語りました。国立と私立の役割の違い。国立は官僚に多く人材を輩出。そんな中台頭してきた私立大学等々。A教授は元々バングラデシュの留学生を日本の大学に受け入れて指導されていた方で教育事情には精通。今後私のいる私立大学(一応バングラデシュの私立では一番)がどのようなポジションを担い、どのような人材を輩出していくのか等非常に私立大学に興味を持たれておりました。その話の中で、「(私の私立大学の)教授と会ってお話できたらきっと面白いですよね」と話をしていました。その後私の大学の学部長に対談のことを相談したら、快くOKの返事。先日遂にバングラデシュの教授と日本の教授の対談、「バ日教授対談」が行われたのです!
場所は学部長の応接室。この応接室は私も入試の面接をしたことがある思い出の場所。そこに通されお話スタート。日本の大学の話、日本の大学のバングラデシュ学生の受け入れ状況、そしてこの私立大学の概況等情報交換がされました。そして30分ほど話したところで、
学部長:「A教授は今後どのようになさりたいとお思いですか?」
A教授:「できればこれまで学生受け入れで培った経験を、こちらの大学でも活用できたら良いかと」
学部長:「そうですね。是非やりましょう。大学協定を結んでお話を進めましょう」
学部長は普段おおらかですが、きっちりするところはきっちりしていて、決断がとても早いです。実際権限がある方なので言った事は必ず実行し守る、という素晴らしい方。その後の対談では、時間があるときにA教授がこの私大でセミナー(2時間程度の講義)を開催すること、教授の相互派遣、学生交換等色々なアイデアがどんどん出て最後まで楽しい対談となりました。さっそくその翌日にA教授はこの私大の院生の授業に特別参加。日本の財政等について1時間ほど講義をされたとのことです。
元営業マンの私としては、人と人がつながって何かが生まれる、そんな現場に立ち会えたのは嬉しい限りです。今後も営業精神でいろんなことに図々しく首を突っ込んで、面白いことが出来たらと思っています。今日はこの辺で。それではまた。
写真①:対談様子
写真②:春学期(1~4月)入試合格者発表。学部生約1,000人。すごい人数です。
写真③:CNG(三輪天然ガス車)のタイヤ交換。病院に行く途中でパンクしたので交換してます。
写真①IMG_1843_R.jpg写真②Image0216_R.jpg写真③Image0222_R.jpg

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