みなさまこんにちは。今日は先日ダッカから北へ120kmのところにあるマイメンシンという街に行ってきました。友人に会うためです。その道中高速バスに乗りましたのでその様子をご報告します。
ダッカからマイメンシンへ行く場合、モハカリ・バスターミナルを利用します。AC(エアコン)無しの高速バスは120tk(≒156円)、AC付き高速バスは160tk(≒208円)となります。マイメンシンへ着く時間はダッカの渋滞を如何に早く抜けれるかがカギになります。私は朝7時発のバスに乗ったので、2時間半後の9時半にはマイメンシンに到着しました。しかし出勤ラッシュと重なると4~5時間くらいかかることもあるとのこと。朝早いこともあり利用者が少なかったため、二席を一人で使うことが出来たので快適なバスの旅でした。ただ注意していただきたいのは、この高速バスの「高速」の意味は単純に「スピードを出しまくる」という意味ですので、高速バスに乗る場合は十分気を付けて下さい。
さて高速バスに乗車している間は前方のモニターで映画上映のサービスががあります。この映画が面白いのなんの!!7年前バングラデシュにいた時に、バングラ映画を色々集めたことがありました。バングラ映画にはおおよそ5つの要素が必ずと言っていいほど含まれております。①家族への愛、②恋人との愛、③アクション、④ダンス、⑤善と悪。ベンガル語の勉強にもなるので良く見ておりましたが、今回バングラデシュに来てから映画を見るのは初めてでした。これがとても面白かったのです!あまりにも面白かったので簡単に内容を書きたいと思います。
主人公は交通整理のお巡りさん。このあたりから既に設定が斬新。ある日不審な車両を発見し跡を付けてみると、若い男女が言い争いの末、男性が女性を殺害してしまう現場を目撃してしまいます。お巡りさんはすぐに警察へ。しかし警察はなんだかんだときちんと捜査をしてくれません。お巡りさんは自分で真犯人を探すべく動きますが、そこには色々な障害が。実は犯人の男性はある権力者の息子で、警察の上層部も既にその権力者の支配下にあることが判明します。お巡りさんはそれでも必死に頑張りますが、映画中盤では権力者の魔の手によってなんと彼の両親が殺害されてしまいます。
なんという展開。ここでまた新事実。ここで初めてこのお巡りさんは実は地元の空手道場の師範で、空手の達人であることが明かされます。そう実は彼も武道という「力」を持っていたのです。最初は法に訴えるべく動いていた主人公も、両親が殺され、悪の権力にはもはや「力」で対抗するしかないと悟ります。そこから主人公とその弟子たちは闇にまぎれて権力者と関係する人(警察関係、権力者の友人)を次々と襲っていきます。善人がいなくなってしまったこの映画、一体ラストはどうなるのか!!というとてもいい所でマイメンシンに到着。ラストが見れないまま終わってしまいました。降りたときに映画の名前を聞いておけば良かったと激しく後悔しました。ラストは一体どうなったのか。みなさまで色々想像して楽しんでください。
悪の権力者、なかなか動かない警察。この国の持つ問題が見えてくる映画でもありました。今日はこの辺でそれではまた。
写真①:早朝のモハカリ・バスターミナル。朝は肌寒くなってきました。
写真②:右側に並んでいるのはバスのチケットブース。ここに並んでチケット買います。
写真③:前方に設置されているモニター。
写真①写真②
写真③

バングラデシュの高速バスで映画鑑賞
2010年11月26日