みなさまこんにちは。今日はゴミのお話でも。
私の仕事の関係上、ゴミ問題は興味のあることの一つです。この国のゴミルートを解明すると色々面白いことが分かるのではないかと期待しています。
この国のゴミ問題は深刻です。私はバングラデシュのゴミ問題の専門家ではないので、表面的なことしか分かりませんが、街を歩けばゴミばかりという状況です。道端に投げ捨てられたゴミ、排水溝に溜まったゴミ。至る所でゴミを目にします。ただ昔はその辺に捨てても問題はなかったんだと思います。昔出るゴミといえば、食べ残しの生ゴミ、紙等々すべて土に還るものばかり。むしろそのまま土の上に捨てることは効率が良かったではないでしょうか。しかし近代化とともにプラスチックを始めとして、金属製品等土に還らないものが出てきました。また過度に人口が都市部に集中することで、ゴミ発生にさらに拍車をかける構図になっています。
ここで首都ダッカでのゴミ回収の流れを見てみましょう。まずリアカーを引いて各家庭のゴミを集める方がいます。写真①をご参照ください。この初期のゴミ回収時点で、資源ごみに当たるプラスチック、包装紙は彼らによって選別されます。選別されるということは、どこかで誰かがそれを買っているということ。非常に興味があります。これは機会を見てご報告致します。リアカーがゴミで満杯になったら、街の各ポイントに設置されている大きな鉄箱に入れます。写真②、③をご参照下さい。この箱が恐ろしい異臭を放っていることはご想像できるかと思います。その後夜中にトラックが各ポイントを回り、この鉄箱に入ったゴミを回収していく、という流れです。ただ私はまだトラックが回収するところを実際に見たことがないため、どのように鉄箱からゴミを回収するのはは分かりません。またこれも機会を見てご報告致します。トラックで回収されたゴミは最終的に埋立地へ。そこでいったいゴミは、そして資源ゴミはどうなるのか。この数ヶ月の間に埋立地に訪問し確かめてこようと思いますので、またご報告致します。
ゴミの流れについては色々分からないことが多いです。まずリアカーの方は誰に雇われているのか。鉄箱を設置しているのは誰なのか。資源ごみはいったいどこに行くのか等々。大きなテーマですのでじっくり取り組んでいきます。今日はこの辺で。それではまた。
写真①:リアカーで各家庭のゴミを回収。
写真②:道路脇に設置してある鉄箱。ものすごい異臭を放っています。
写真③:リアカーを傾け、鉄箱に入れていきます。
写真①写真②
写真③

バングラデシュのゴミはどこに行く?
2010年10月21日