途上国滞在記

バングラデシュでの私の呼び名

2010年10月20日

みなさまこんにちは。今日は私のバングラデシュでの呼び名でも。
「ハイ、ママー!!」 私が近所の商店街を歩いていると知り合いからよくこのように声をかけられます。
ベンガル語の特徴の一つとして、親族関係を表す表現がとても多いことが挙げられます。父、母から始まり、姉(妹)の夫、兄(弟)の妻、姉(妹)の息子/娘、兄(弟)の息子/娘、父方のおじさん/おばさん、母方のおじさん/おばさん・・・とここでは書ききれないくらい多くの単語があります。イスラム教徒、ヒンズー教徒でも呼び名が違ったり、親族関係の単語はとても複雑。メリットとしてはその単語一つで、その人物が自分にとってどのような親族関係にあたるのかすぐに分かること。いかにバングラデシュ人が親族関係を重視しているかがここから分かります。
そこから派生して、人に声をかける場合もその親族関係の単語を使います。男性の場合一般的なのは「バイ」。「ヘイ、バーイ!」とこんな感じ。兄(弟)を意味する単語です。女性の場合はお姉さんを表す「アパ」、や「ディディ」が多いのではないでしょうか。又は友人を表す単語「ボンドゥ」も使います。
さてそれでは「ママ」はいったい何にあたるのか。正確には母の兄弟、つまり「おじさん」。ショックです。7年前はママと呼ばれたことはなく、もっぱら「バイ(兄弟)」だったのに。。。
私が年を取ったためバイ(兄弟)のレベルを卒業したのか、もしくは私が距離を取った付き合い方をしているため、距離間のあるママ(おじさん)なのか。親しみを込めて呼んでくれるのは有難いのですが、そんなことを考えてしまう今日この頃です。今日はこの辺で。それでは。
写真:構内でクリケットの興じる学生。
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