途上国滞在記

バングラデシュで炭疽病発生

2010年9月22日

こんにちは。今日はこの国で起きている炭疽(たんそ)病について。
この炭疽病は炭疽菌によっておきる感染症で、致死率が高く家畜に感染すると急性敗血症で死亡するという病気です。これが初めて確認されたのは8月20日西部のシナズゴンジ県。その後西部の他の県でも発生が確認され現在計12の県に広がっています。その後9月上旬にバングラデシュ政府はレッドアラートを宣言。政府として沈静化に取り組んでいます。すでに20,000頭にワクチン接種を終え、更に50,000頭にワクチン接種の用意があるとしています。
炭疽病はひづめを持つ牛、羊、ヤギなどの動物に感染します。この伝染病は人間にも感染し、現在英字新聞「The Daily Star」によると炭疽病の疑いがある患者は全国で525人に、炭疽病で死んだ家畜は43に上るとしています。
ただ炭疽病は家畜から人へは感染しますが、人から人へは感染しないとされています。基本的にきちんと肉に火を通せば問題ないとされていて、かつかかっても抗生物質投与により完治するため、バングラデシュ政府は国民にパニックにならないよう求めています。今後どのように収束するのか。今後の進捗を見守りたいと思います。
さて庶民の身近な問題としては最近比較的安全だとして鶏の値段が上がっていることです。鶏の値段は一ヶ月前と比べ2~3割上昇。私は食堂でよくチキンカレーを食べるのですが、最近高いと感じていた原因がこれだったのです。私の故郷の宮崎もやっと口蹄疫問題が終息しました。バングラデシュの炭疽病も早く収まってくれることを願うばかりです。
写真:買い物市場で鶏はこのような形で売られています。今の値段は一羽300タカ。かなり高い気がしますが。
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