途上国滞在記

バングラデシュの行政区分

2010年9月12日

こんにちは。今日もバングラデシュはお休み。バングラデシュは基本的に金、土がお休みで、日曜日が仕事初めとなります。金曜日がイスラムのお祈りの日だからと思いますが、色々な不都合も。一つは他の土日がお休みの国と休みがズレているため結果として3日(金土日)情報が停滞してしまう等の弊害があります。今回のイード休みは明日まで。火曜日からはまた慌しいダッカが戻ってきます。
さて今日はこの国の行政区分について。
この国の一番小さい行政区分は村に当たる「ユニオン」、その次に大きいのが郡に当たる「ウポジラ」、その上の県に当たるのが「ジラ」、最後が州(=管区)にあたる「ディビジョン」です。
村の人に一番身近なユニオンには村議会が存在し、村人の選挙で議長と議員が選ばれます。私がお世話になったNGOにもかつて議員を務めていた女性がおり、男女問わず議員になることができます。村の人が行政サービスを受ける場合はここのユニオンへ。
ただその次から少し様子が変わってきます。郡に当たるウポジラには議会はありません。郡長は存在しますが、それは選挙で選ばれるわけではなく中央の国家公務員が派遣され職に就きます。県に当たるジラも同様。国家公務員である官僚が県知事として派遣され仕事をしています。※注:1年ほど前にウポジラに選挙で選ばれた議長が誕生。この議長がどのような存在になるのかまだよく見えないため、ここでは深く触れません。ウポジラ議長については少し情報収集し、この場でまたご報告いたします。
上記の通り、地方自治については直接選挙で選ばれるのはユニオンの議長、議員のみ。その他郡長、県知事は国家公務員という現状のため地方自治についてはまだまだ課題が多そうです。
ちなみに現在全国に4,500近いユニオン、500近いウポジラ、64のジラ、6のディビジョン(管区)が存在します。
6管区の名前は、ダッカ管区(中央部)、シレット管区(北東部)、クルナ管区(西部)、ボリシャル管区(中央南部)、ラッシャヒ管区(北西部)、チッタゴン管区(南東部)。バングラデシュ地域の話しをする場合、この管区を中心に話しをするため覚えて頂いて損はないかも。
写真:バングラデシュの地図。カタカナ表記が若干異なりますがご参考まで。
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