途上国滞在記

バングラデシュの紙幣から読み取る

2010年9月10日

こんにちは。昨晩は残念ながらバングラデシュでは月は確認できなかったのことです。そのためバングラデシュでは明日イード(Eid-ul-Fitr)となります。街では共同でお祈りできる場所が設置されたりとお祭りの雰囲気が高まってきました。しかしまだどのようなことをすごすのが一番イードらしいかは私はよく分かりません。それはまたリサーチの上、一年後このブログでご報告したいと思います。しばしお時間をください。
さて今日はお金の話。バングラデシュではどんな通貨が使われているのかご紹介しようと思います。
バングラデシュの通貨名はタカ(tk)。紙幣としては現在1,000、500、100、50、20、10、2、1タカ。※しかし最近1タカ札はほとんど見かけません。
この中で最近発行されたのは1,000タカ札(≒1,300円)。6年前は500タカ札を出しても、「おつりがない」と渋い顔をされたものです。しかし今は普段の買い物で1,000タカ札を使用する頻度が多くなってきています。以前に比べインフレが進んでいることや、経済活性化に伴い生活が豊かになってきていると肌で感じることができます。
また紙幣を見るとバングラデシュの色々なことが読み取れます。
まず1,000タカ札にも描かれている5本柱のモニュメント。これは「シャヒド・ミナール」という1952年の言語運動の犠牲者を追悼する碑です。当時東パキスタンだったバングラデシュは西パキスタンから要求されていたウルドゥー語公用語化に反対。その反対運動の中でダッカ大学の学生4人が軍の銃弾の犠牲となりました。ユネスコはこの日を「世界母語デー」に指定。毎年2月21日にはシャヒド・ミナールには多くの人が集まり犠牲者を偲びます。
さて次は500タカ札に印刷されているこの男性の方。バングラデシュではみなご存知、「ムジブル・ラーマン(愛称はボンゴ・ボンドゥ)」。1971年独立時の政党アワミリーグ党首で、独立の父と呼ばれています。しかし4年後クーデターにより暗殺。現在はその娘シェイクハシナがアワミリーグ党首および首相となっています。政治のお話しは今後詳しく述べるとして今日はここまで。
10タカ札には国の花である睡蓮「シャプラ」、2タカ札に描かれているのが国鳥ドゥエル。その他ここでは書ききれませんが、紙幣にはバングラデシュの歴史、遺跡等が多く描かれておりすべてを見るだけで結構バングラデシュの歴史に詳しくなることができます。
バングラデシュにいらした際は、紙幣の描かれる内容を調べてみるのもバングラデシュの楽しみ方の一つかもしれません。
写真:今財布にあるお札を出しました。意外と種類が少なくかった。。。すみません。
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