こんにちは。今日はイスラム暦ラマダン(断食)月最後の日。今夜月が見えたら明日からイード祭りの始まりです。宗教省(Ministry of religion)が所管する国家月観測委員会(The National Moon Sighting Committee)の方々が全土で月を確認するべく空を見上げています。イードは日本の盆、正月のようなもので、首都ダッカは多くの人が田舎へ帰っているためかいつもより静かな雰囲気が流れています。
さてそんな今日は電話・インターネットについてのお話。
まず電話について。バングラデシュでは固定回線を引いている家は少ないため、電話をかける際は村や街の至る所にある「電話屋」を利用します。電話屋では携帯電話がズラッとならんでおり、そこで携帯電話を借りてかけると1分2tk(=2.6円)ほどで電話をすることができます。6年前私が西部のジョソールにいた時は、日本に国際電話をかけるためリキシャに揺られながら片道20分の道を足しげく電話屋に通ったものです。しかし現在多くの人が携帯電話を持っているため都市部ではその重要性は薄れてきているように感じます。今や携帯電話には国際電話機能が標準装備され、海外へかけるのも海外から受けるのも不自由を感じません。最近は日本の携帯電話のように、携帯からインターネットに接続できる機種も存在し、ネット、メール等することも可能となりました。ただし日本語は対応していないため文字化けしてしまいますが。
次はインターネット。こちらもかなり充実しています。一通のメールを出すため、ノートパソコン片手に電話屋へ走ったのも今は昔。携帯電話各社がインターネットサービスも手がけており、特にUSBモデムを使用したものが人気で急速に普及し始めています。私はGrameenPhone(グラミーフォン:日本で言うドコモのような会社)のサービスを利用していて、回線スピードによって価格帯は異なりますが使い放題で月額977.5tk(=1271円)。回線スピードは遅いですが(以前ソフトウェアをダウンロードしたら平均して5~10KB/秒でした)、動画等多様しなければ特段不自由は感じません。
ビジネスの広がりとともに、通信網についても急速に普及が進んでいます。いまや決して日本から遠い国ではなくなっていると、6年ぶりのダッカで強く感じています。
注:金額はすべて1tk=1.3円換算。
写真:私のパソコン。手前がモデムとしても使用できる携帯電話。ソフトウェアをダウンロードしたりと最初バタバタしましたが、今は重宝しています。

バングラデシュの電話・インターネット事情
2010年9月9日