途上国滞在記

バングラデシュの女性のファッションの変化

2010年9月8日

こんにちは。今日のダッカは雨季らしく時々雨の天気。しかし実は今年は雨季にもかかわらずほとんど雨が降っていません。場所によっては雨季にも関わらず水が確保できず、地下から水をくみ上げているところもあるとのこと。温暖化はこの国の雨季乾季のサイクルにも影響を与えているのでしょうか。
さて今日は広告のお話し。特に女性のファッションに注目してお話しします。
私が6年ぶりにバングラデシュに住んで目に付くのは、女性向けアパレル関係の広告。特に珍しくはないのですが、問題はその被写体。もともとこの国の伝統衣装としてはサリー、サルワカミューズなど、基本的には足を隠し女性の体のラインを見せないような衣装が主流となっています。しかし今は7年前は考えられなかったほど女性がタイトな服を着ていたり、体の露出が多かったりと女性のラインが強調されるような広告が目立ちます。
たとえば写真①。バングラデシュの巨大NGO BRACが運営するアパレルブランド「アーロン」の広告。女性の背中がぱっくり開きかなり挑発的な内容。写真②はボナニ地区に設置されている巨大広告。右上の少し見にくいかもしれませんが、ここでは洋服をきた女性が被写体となっています。写真③はもっと大胆で足を出し、胸を強調した内容。どの広告も一昔前では考えられなかった広告です。
この理由は何なのでしょうか。一概には言えませんが、一つはテレビが大きな役割を占めているのではないでしょうか。テレビ特にケーブルテレビが普及するに伴い海外のドラマ、映画が放送され、海外の文化に日常的に触れることができる状況があります。テレビ番組を入り口として、海外のファッション文化についても受け入れやすい状況が生まれているのではないでしょうか。
もちろん普段の生活の中で広告被写体のような服装で街を歩いている人は極少数。ただし女性がジーンズをはいたり、ハイヒールを履いたりする人は多くなっていると感じます。※あくまで首都ダッカの話しですが。
女性のファッションを変化を見ることで、欧米文化がどのくらい浸透しているのかのバロメーターにもなりそうです。今後も広告に注目していきたいと思います。
写真①IMG_1599_R.jpg写真②IMG_1597_R.jpg写真③IMG_1616_R.jpg

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