本記事の内容
- ①コロナ禍でも日本にいながらでもできる、国際協力の具体例6パターンを解説!
- ②寄付をはじめとした色々な形の国際協力が理解できる。しかも寄付は手続きをすることで節税もできる!
- ③本業でない国際協力をとおして、国際協力全体を俯瞰した視点が養われる!
本記事の信頼性
記事を書いてる私は国際協力歴17年です。学生時代に途上国で1年間NGOボランティアも経験。民間企業で働きながら、国際協力NGOでプロボノとしてお手伝い。現在国際協力機関の総合職に転職し、今は途上国発展のためのお手伝いをしています。
読者さんへの前置きメッセージ
本記事では「国際協力に興味があるけど、このコロナ禍で何をしていいかわからない」という方に向けて書いています。
この記事を通して、国際協力にかかわるきっかけになればとてもうれしいです。
私自身、大学3年の時に1年間途上国でNGOボランティアを経験し人生が変わりました。もちろんそこまで人生がかわらなくても新しい世界をみる経験はきっと人生を豊かにすると思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
日本にいながらでもできる国際協力 具体例6選+α
日本にいながら国際協力に参加できる6パターン+番外編1パターンを解説します。
①寄付をする、②ボランティア活動をする、③イベントに参加する、④ネット・アプリを使う、⑤不用品の寄付、⑥フェアトレード商品購入する、です。
プラスαの番外編として、⑦現地でボランティアに参加する、スタディーツアーに参加する、も解説していきます。
①寄付をする
まず、一番オーソドックスな「寄付」をご紹介します。
なぜ寄付なのか
なぜ寄付が良いのか、少し理由をあげていきたいと思います。
お手軽、かつ興味のある課題をより深く知ることができる
まずお手軽にできるという点がとても良いと思います。
クレジットカード対応する団体も増えてますので、パソコンでポチっとするだけで楽ちんです。
もちろん数千円という小額からでもOKのところも多いです。
寄付を通して、気になる課題を深く理解するためのきっかけになります。興味のある分野、地域にお金を出そうと思うと、その分野、地域がどんな課題を今抱えているのか、よく調べますよね。その過程を通して、その課題やその地域をより深く知ることができます。
仮に、難民問題に寄付したいと思ったとして、団体を調べるとします。
この場合は、難民問題は起きてる背景は何か、問題解決のためにその団体がどのような活動をしているのか、を吟味することになります。
例えば、シリア難民はなぜ発生しているのか、その社会的、文化的背景は何か。その団体は本当に課題解決のためになる活動をしているのか、などなど。
このように、お金を出すという行為を通して、課題をよりよく理解できるようになるのです。
自分のお金の使い方を自分で決められる
後の節税の話にもつながりますが、認定NPO法人へ寄付をすると、寄付の内容によっては確定申告をすることで節税になります。
通常、税金は源泉徴収で取られた後、自分が納税したお金の使途というのは指定できません。政府の予算の中で一緒くたにされ、色々使われます。
一方寄付というのは、納税し税金として使われるはずだったお金を、自分の意思で寄付という形で使い方を選ぶことができるということになります。
自分の稼いだお金の使い方は、自分で決めたい、という方にとっては重要なことだと思います。
達成感、役立ってる感が得られる
世界で過酷な状況にあって困っている方々へのお手伝いができること、そしてお手伝いをした方々の生活がよくなることが分かると、単純にうれしいものです。
また団体に寄付をすると、その寄付がどのように使われていたのか、報告書やレポートが届くことがあります。
自分の寄付がどのように使われたのか、その寄付を使って支援された人々の生活がどのように改善されたのか、などなどをそのレポートを通して知ることができます。
そのようなレポートや報告書を通して、困ってる人の役に立ったという、幸福感を得られると思います。
またレポートや報告書を読むことで、今何が起きているのか、報道では見えないところがよくわかり、視野が広がります。
節税効果がある
先にも触れましたが、寄付をして、確定申告の手続きをすることによって、税金が減額されます。
その場合、寄付する団体は、「認定NPO法人」である必要があります。
個人が、各年において支出した認定NPO法人に対する寄付金で、その寄付額が2,000円を越える場合には、確定申告をすることで、寄付金控除(所得控除)または寄付金特別控除(税額控除)のいずれかが選択できるとのことです。
NPOへ寄付した場合の確定申告の手続きについてはこちらで解説されています。
はじめての寄付控除入門〜NPOへ寄付したら、税金が安くなる?(2020年版) | DRIVE - ツクルゼ、ミライ!行動系ウェブマガジン
drive.media
次はどのように寄付する先にを探すか見ていきましょう。
興味のある団体を探す
自分が寄付したお金はできる限り、透明に、最大限に有効に使ってほしいですよね。
横領なんてもってのほかです。ただ、なかなか簡単に良い団体を、個人の知識で選ぶのは難しいと思います。
きちんとした団体かどうか判断する基準として、「認定NPO法人」かどうかが一つの目安になると思います。
NPO法人として、一定の基準をクリアしていると、自治体が認めた団体です。
出典:所轄庁認定・特例認定NPO法人名簿 | NPO法人ポータルサイト - 内閣府 (npo-homepage.go.jp)を参考に筆者作成
情報公開や、会計がしっかりしている等の基準があり、それをクリアしてるということで、お金をお任せする団体として選択する安心材料になると思います。
名前からもその団体が何を主の活動としているのかも推測ができます。気になる団体があったら、まずホームページを除いてみましょう。
活動している分野で選ぶ
国際協力の活動分野としては、緊急支援、被災復興支援、水・衛生、教育、保健、食料支援等、幅広い分野があります。
ここではイメージしやすいように、具体的に国際協力NGOの名前を挙げて紹介したいと思います。
NGOはNon-Governmental Organizationの略で、政府機関とは異なる視点、民間の立場から、利益を目的とせず活動する民間団体のことです。
国際協力NGOは多くありますので、一部紹介していきます。
緊急援助
地震などの自然災害による被災した方々への緊急支援、内戦などで国を追われた難民支援など、「今まさに生き死にかかわる」ほど困っていること。
これらは緊急性が高い援助は「緊急援助」との呼ばれています。
例えば、イスラム国ISに関する内戦、中東で発生する難民発生には、大変な人道危機が起きているといわれています。
以下この分野で寄付を募っている団体を紹介します。
国連UNHCR協会
➾募金・寄付で国連の難民援助活動に協力を。 | 国連UNHCR協会 (japanforunhcr.org)
国境なし医師団
難民を助ける会
➾日本生まれの国際NGO AAR Japan[難民を助ける会]
難民支援協会
➾日本のなかでの難民支援 | 認定NPO法人 難民支援協会 - Japan Association for Refugees
開発援助
先の緊急援助を区別して、課題ごとに長期的に解決に向けて取り組むことを「開発援助」と呼びます。
開発援助で扱う分野は様々です。ここでは、「水・衛生」「教育」「保健」「食料」を紹介していきます。
水・衛生
途上国では、きれいな水の確保が課題です。
きれいな水が使えれば、衛生面も改善し、下痢もなくなるため、きちんと栄養がとれるようになります。
また飲料水が「簡単に」確保できることも重要です。簡単とは、短い時間、労力で、という意味です。
簡単に水が手に入れられれば、これまで水汲みに使っていた時間を、勉強や、仕事に回すことができ、家庭の所得や人的資本が向上します。
女性の社会進出にもつながります。水・衛生分野の改善や、その他教育、栄養分野にも波及する非常に重要な分野なのです。
以下この分野で活動する国際協力NGOをご紹介します。
日本ユニセフ協会
➾日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会) (unicef.or.jp)
ウォーターエイド
➾ウォーターエイド | 水・衛生専門のNGO (wateraid.org)
アジア砒素ネットワーク
➾特定非営利活動法人アジア砒素ネットワーク (asia-arsenic.jp)
教育
内戦や貧困なので学校に通えず、文字の読み書きができない人がいます。
教育問題は、単純に教育の機会がないだけでなく、知識がないということは、他社から搾取されやすくなりますし、(会社などで稼ぐための力である)人的資本が乏しいため、働き口を見つけることも困難になります。
以下、基礎教育に力を入れている団体を紹介します。
シャンティ国際ボランティア会
➾(公社)シャンティ国際ボランティア会 アジアの子どもに教育を。本を通じて世界が拓ける
国際NGOワールドビジョン
➾1人の子どもとつながる支援プログラム
国際NGOプラン・インターナショナル
➾国際NGOプラン・インターナショナル (plan-international.jp)
ESAアジア教育支援の会
➾ESAアジア教育支援の会 バングラデシュ・インドの子どもたちに教育支援 (esajapan.org)
保健
保健の分野も非常に重要です。
今、コロナ禍ということもあり、医療、保健、衛生はかなりの部分がオーバーラップしている部分はあります。
以下保険分野で実績のある団体を記載します。
シェア=国際保健協力市民の会
BRIDGE(ブリッジ)
➾認定NPO法人 BRIDGE(ブリッジ)|日本の保健医療を世界につなげる架け橋
食料
食糧支援は、どちらかというと、地元に根差した活動になります。食品メーカー、農家、また個人から、まだ食べられるにも関わらず廃棄される食品を引き取り、必要な人へ届ける活動です。
フードロス(食品ロス)の削減と、貧困対策を両立させる活動になります。
以下この分野で実績のある団体をご紹介します。
セカンドハーベスト
➾SECOND HARVEST(セカンドハーベスト・ジャパン) (2hj.org)
フードバンク関西
➾ホーム - フードバンク関西 (foodbankkansai.org)
次からは、「寄付」以外の国際協力のパターンをご紹介します。
②ボランティア活動する
突然ですが、開いた時間でボランティアをしてみましょう!
先にご紹介したNPO、NGOでは事務所や自宅や、イベント会場でのサポートをするボランティアを常に募集しています。
それだけマンパワーを無償で提供するってことは、団体にとって貴重なんですね。
単純作業もですが、現地への発送作業、切手や書き損じはがきのしわけ、イベント会場設営など、機会は多岐にわたります。
私もイベント会場でのボランティアをやっておりましたが、そこで働くスタッフさんとのやり取りを通して、団体の運営や理念も学ぶことができるのでとても勉強になります。
ボランティア募集については、各団体のホームページで確認してください。
また国際協力機構(JICA)が運営するパートナー(PARTNER)でも求人として掲載されることがありますので、要チェックです。
PARTNER:PARTNER | 国際キャリア総合情報サイト (jica.go.jp)
③国際協力のイベントに参加する
国際協力関連のイベントは、結構開催されています。
一番有名で規模も大きいのは「グローバルフェスタ」でしょう。
グローバルフェスタJAPANは、国際協力の現状や必要性などについての理解と認識を深めてもらうことを目的として、開催されている国内最大級の国際協力イベントです。
計250を超える団体が参加し、計2日にわたって国際協力に関連するイベントが行われます。団体によるブースや屋台もでて、単純にイベントとして楽しめます。
2020年は残念ながらコロナで中止になりましたが、2019年までに29回開催されています。
国際協力に携わる多くの団体(NGO,国際機関,企業など約250超団体)による展示や活動報告、各国料理のフードコーナーを始め、多数のステージイベント等、楽しくわかりやすいコンテンツを通じて、国際協力に触れることができます。
こちらは2019年の時のポスターです。
会場の様子。これは2017年ですね。
出典:グローバルフェスタJAPAN 2019 閉幕~あなたのチカラを、世界に~ | 2019年度 | トピックス | ニュース - JICA
250を超えるたくさんの国際協力団体が出展しますので、自分の興味のある分野で活動する団体がきっとみつかります。
会場を回りながら、パンフレットをもらったり、その場でお話をきいたり。
興味のある分野で活動する団体をいくつかまわったら、もう後はフィーリングです。
気になる団体があったら後日コンタクト取ってみるのもよし、ボランティア募集があったらそこに申し込むもよし、です。
軽い気持ちでまず国際協力を覗いてみるのに、とても良いきっかけになると思います。
その他イベントは、PARTNERや、国際協力NGOセンター(JANIC)でも掲載されます。最近はオンラインイベントの充実してますね。
PARTNER:研修・セミナー情報を探す | PARTNER 国際キャリア総合情報サイト (jica.go.jp)
JANIC:イベント | 国際協力NGOセンター JANIC
④普段の生活、ネット、アプリを使って国際協力する
寄付よりももっと、ハードルが低い国際協力の形が出てきています。
普段の生活の中や、ネットや、アプリを使った活動です。
例えば、対象になるカロリーを抑えた外食、スーパー、宅配など、対象になる商品購入につき決まった金額が、団体へ寄付される仕組みです。
「TABLE FOR TWO」は最近「おにぎりアクション」というプロジェクトを実施しており、おにぎりの写真を撮ってSNSに投稿すると、協賛企業から寄付が出て、アフリカ・アジアの子どもたちに学校給食が届くという仕組みです。
出典:活動内容 | TABLE FOR TWO | アフリカ・アジアの子どもたちに給食を届ける (tablefor2.org)
TABLE FOR TWO
➾TABLE FOR TWO | アフリカ・アジアの子どもたちに給食を届ける (tablefor2.org)
歩きながらでも国際協力ができます。
ウォーキングイベントを開催している団体があります。参加費がそのまま寄付されたり、歩いた歩数によって、協賛企業が寄付をする仕組みです。
参加者間のコミュニケーションも促進され、新しい人脈もゲットできちゃうかも?
以下イベントを記載します。
ケア・インターナショナル 歩く国際協力 Walk in Her Shoes
➾歩く国際協力 Walk in Her Shoes 2021|国際協力NGO CARE(ケア・インターナショナル ジャパン) (careintjp.org)
日本ユニセフ協会 ラブウォーク
⑤不用品を寄付する
自宅にある不用品を寄付して、国際貢献を行うこともできます。
本、CD、DVD、ゲーム、美術品、スマホ、はがき、切手など専門ンお買い取り業者に送ると、買取金額分を提携している団体に寄付されます。
もったいなくて処分できなかったものも、社会貢献のために使うことができます。ホームページで確認してみましょう。
お宝エイド
日本救援衣料センター
➾特定非営利活動法人(NPO法人)日本救援衣料センター|衣料品寄贈・海外支援活動展開中 (jrcc.or.jp)
日本リユースシステム㈱ 古着deワクチン
➾服・古着・バッグを寄付・整理して、お部屋と心がスッキリ!-古着deワクチン- (etsl.jp)
ワールドギフト
➾NPO法人ワールドギフト。寄付活動・海外画像を毎日公開。衣類・ランドセル・おもちゃ・ぬいぐるみなど、ご自宅の様々な不用品を寄付活動や支援活動に役立てています。 (world--gift.com)
ブックオフグループ
⑥フェアトレード商品を購入する
自分が購入しているものは、人道に配慮されて作られたものでしょうか。もしかしたら、児童労働によってつくられたものかもしれません。
過去、強制的に子供たちに労働させていたとして話題になったのものに、チョコレートや、サッカーボールがありました。
フェアトレード商品とは、児童労働がない状態で作られた商品です。
フェアトレードのラベルは、認証団体が商品製造過程を検査をし、認証をした、いわば認定団体のお墨付きの商品ということになります。
ただ、そんな認定機関がなくても、企業は当然人道的に配慮するべきですし、これだけネットが浸透した世の中なので、不都合なことをしている企業はすぐに情報が拡散します。
今後は、インターネットが浸透すればするほど、この「フェアトレード」ラベルの価値は相対的に下がっていくのではないかと個人的には思っています。
この「フェアトレード」ラベルのついた商品に、他の商品のプラスαのお金を付けて購入する「価値」があるのか。それは我々個人がしっかり考えていく必要があると思います。
こちらは先ほど紹介した「シャンティ国際ボランティア会」が運営するフェアトレードショップです。
認証機関である「フェアトレードジャパン」
➾製品紹介|fairtrade japan|公式サイト (fairtrade-jp.org)
番外編:現地でボランティア参加する、スタディーツアーに参加する
これはコロナ禍で今はなかなかやりづらいですが、海外渡航ができるようになったら是非現地でボランティアや、スタディーツアーに参加してみて下さい。
ここではコロナ禍を見越して改めて、現地ボランティアのススメをご紹介したいと思います。
まずスタディツアーとは?
スタディツアーとは、途上国などでNGOが行っている活動の現場を訪れ、現地の視察や見学を行うことを目的とするツアーのことです。
実際に活動が行われている現場に足を運んで、現地で体験学習をしたり、人々と触れ合うことを通して相互理解を深めることを目指しています。
なぜスタディツアーをまずお勧めするのか?
簡単に理由をご説明したいと思います。
国際協力の現場がざっくりわかる
おそらく普通のツアーと、スタディツアーとの大きな違いは、このツアーに求められている目的です。
通常のツアーでは、観光が旅行目的ですが、スタディツアーの場合は旅することを通じて色々なことを学ぶことを目的としています。
そのため、それほど観光客の訪れない都会から離れた場所、都会でもスラムなど、観光ではなかなかいかないような場所が訪問先になっていることも少なくありません。
しかし、通常の観光ツアーでは行くことができないような場所に行けることが多いため、観光で訪れたことのある国や土地であったとしても、スタディツアーでは一味違う側面を垣間見ることができます。
現地を訪問することによって、そこで起きている様々な問題を身近に感じたり、問題を解決するための手段を考えることに繋がります。
体験型のプログラムや、現地でホームステイをするなど、直接その土地に暮らす人々と触れ合える機会を得られることが多く、この点がスタディツアーが持つ魅力の一つと言えます。
このように国際協力の現場を垣間見ることで、国際協力の現場がざっくり理解できる、という点がスタディツアーの大きなメリットです。
この「ざっくり」というのは結構国際協力では重要で、本などやネット情報も大切ですが、やはり目で見て体験した内容には説得力が出てきます。
また自分がこの国際協力の道に進むべきか、という意味でも「ざっくり理解できる」ということは、自分の気持ちを前に進めるためにもとても大切なことかと思います。
少人数で効率よく回れる
スタディツアーは、NGOなどの国際協力団体がコーディネートを行い、通常のツアーと同様に少人数で行われます。
少人数とはいえ、いきなり一人でバックパック!というよりは、ぐっとハードルが下がると思います。
一般的な海外ツアーへ参加する際と同様の感覚で、海外のボランティア活動にも参加できます。
ツアーの期間中は、いくつかの現場を効率よく訪れることができるように上手くスケジュールが立てられています。
そのため、海外でのボランティアは経験がないので初めて挑戦してみたいという人には、最適です。
訪問する土地では、見学したり視察を行うことがメインとなっているので、体力面での負担も少ないのが特徴です。
海外での不慣れな環境にはあまり自信がないという人でも比較的参加しやすいツアーで、気軽な気持ちでボランティアへの扉を開くことが可能になるのがスタディツアーです。
長期ボランティアの前の「お試し」ができる
ここが一番大切な点ですが、いきなり数か月~1年の海外ボランティアに応募するのは、非常にリスキーです。
国際協力という以前に、キャリア選択として貴重な時間を多く投下するに値するのか、しっかり見極める必要がある思います。
「自分の道はこれだ!」と思って大学を休学してきたのに「思っていたのと違った!」となったら、本人も、ボランティアを受け入れた団体も共に不幸です。
ですので、まずスタディツアーを通して「お試し」で国際協力を覗いてみることをお勧めします。
その上で、もっとやってみたい!なら、長期海外ボランティアやインターンを探す、というステップでよいのではと思います。
詳細はこちらの記事でもどうぞ。
海外ボランティアへのはじめの一歩(スタディツアーがおすすめ!)
続きを見る
最後に、これまでのボランティアや国際協力の経験がどう生きているのか、シェアしたいと思います。
今国際協力で生計を立ててる私が思うこと
民間企業時代のボランティア経験が今も生きる
私はプロボノとしてボランティアを10年近く長くやって、今国際協力を本業にしています。
※プロボノとは?➾プロボノ活動とは?社会貢献はスキルアップに繋がる?(glocaltimes.jp)
今国際協力という好きなことでお金をもらえるというのはとてもうれしいことで毎日が充実しています。
振り返ると、今の国際協力の仕事にも、これまでボランティアで経験したことが生かされています。
組織の中にガッチリいるというわけでなく、適度な距離感で、その団体の活動を見ることができます。またその課題(例えば難民問題など)の概要も理解することができたのは、非常に有益だったと思います。
自分に合わなければ、今後その団体に関わらないだけ、なので、ある種気楽に飛び込んでいただいて問題ないと思います!
一歩引いて自分の仕事を俯瞰して見れる
発展途上国に住むということは相手の国の常識をまず受け入れる必要があると思います。
文化的背景をまず理解する➾今ある現実をまず受け入れる➾でもやっぱり問題解決をしていく必要があると理解し、その解決に全力を注ぐ。
このサイクルを自分の中で理解してはらおちした上で仕事を進める必要があります。
今国際協力の中にいて、仕事をしていると、視野が狭くなりがちですよね。いいことをしてる!って思いも影響するからと思います。
人は自分がしていることを肯定する生き物です。だれも「その仕事意味ないよ」と言われるのは嫌なモノです。
そのため、まず一度外から国際協力にかかわることで、適度な距離感で全体を冷静に俯瞰してみることができます。この経験はとても重要だと思います。
自分が所属している組織の方針、それは組織に所属するものとして当然追及するべきことです。
しかし、国際協力の組織は、民間企業のようにその組織の利益を追求する仕事ではないので、多角的な視点が求められます。
そのため、多角的な視点、相手国の政府のニーズ、国民のニーズ、日本政府のニーズ、などを多角的に理解する必要があります。
国際協力を本業にしないまでも、国際協力に参加することで、一つの考え方にとらわれないという視点が養われると思います。
ここでご紹介した、国際協力の具体例に取り組みことで、今後国際協力をキャリアにした際にも、経験として生きてくるはずです。
まとめ:日本でできる国際協力の6パターン+番外編。まずは適度な距離感で国際協力を始めてみよう!
記事のポイントをまとめます。
- コロナ禍でも日本にいながらでもできる、国際協力の具体例6パターンを解説しました!
- ①寄付をする、②ボランティア活動をする、③イベントに参加する、④ネット・アプリを使う、⑤不用品の寄付、⑥フェアトレード商品購入する、があります。
- プラスαの番外編として、⑦現地でボランティアに参加する、スタディーツアーに参加する、があります。
- 寄付をはじめとした色々な形の国際協力が理解できる。しかも寄付は手続きをすることで節税もできますよ!
- 本業でない国際協力をとおして、国際協力全体を俯瞰した視点が養われる!
このようなイメージでしょうか。結論として、コロナ禍でも、日本にいても、いろんな方法で国際協力にかかわることはできる!ってことですね。
国際協力に関わると、社会問題を解決する、解決するためにお手伝いをしている、という楽しさ面白さを味わることができます。是非一人でも多くの方にこの感覚を味わってほしいです。それでは!
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