国際線のルールや規制を決める、バングラデシュ民間航空局(CAAB:CIVIL AVIATION AUTHORITY OF BANGLADESH)が、隔離期間の考え方について、新たな方針を打ち出しています。
上記通知を無理やりまとめると以下のとおりです。
①本通知は、4月28日(水)23:59まで有効。またロックダウン中に就航する特別便に本通知を適用する。※商用便は運航停止中。
②すべての乗客は、PCR検査陰性証明書を提出する必要がある。
③ワクチンを2回接種済みの乗客は、14日間の自宅での自己隔離を可とする。
④ワクチンを1回、または接種していない乗客は、政府指定のホテルでの3日間隔離しPCR検査を行う。そのPCR検査が陰性であった場合、11日間の自宅での自己隔離を可とする。
以前の通知と比べるといくつか変更点があります。以下前回4月11日の通知です。
まずこれまでと異なるのは、「ワクチン2回接種している乗客」という概念が出てきたことです。
4月11日の通知では「全乗客を14日間、政府指定のホテルにて隔離」という方針が出ていました。
政府指定のホテルに隔離、というのは(どのような状況になるか情報が少ないですが)自宅隔離よりもかなり不自由な状況になることが想定されます。
また14日間の隔離のホテル代については、自己負担です。
このホテルについては、かなり高額なホテルも含まれ、乗客による負担感が増す形になり、世論から大きな批判がでていました。
その批判をかわす狙いか、ワクチン2回接種の乗客には自宅隔離を可とすることで、ワクチン接種者のメリットが明確に打ち出されたことはこれまでと大きく変わった点と言えます。
またホテル隔離3日+PCR検査、その後11日間自宅隔離、というのはこれまで、(イギリスなどの)ある特定の国からの乗客にのみ適用していた措置でしたが、全世界に広げた形になります。
ホテル隔離が14日間になるという情報があった中、3日間に縮まったのはある種朗報と言えるかもしれません。
上記通達は、あくまで「特別便」にのみ適用されおり、旅行客・ビジネス客が使用する商用便は4月28日(水)23:59まで停止状態です。
その後の、商用便再開時の隔離の考え方については、まだ方針が示されていません。
ただ、4月24日の方針を見る限り「政府指定のホテルでの3日間隔離+PCR検査、その後11日間の自宅での自己隔離」という考え方を今後も踏襲する可能性が高いのではと想像しています。
バングラデシュのロックダウンも2週目に入り、経済活動の停滞が危惧されています。
商用便の停止は人の動きを止めコロナ拡大防止に一定の効果があると思われますが、経済には大きな打撃です。
今後商用便の再開、またその際にどのような隔離措置の方針を打ち出すのか、要注視です。