途上国滞在記

バングラデシュでロックダウン開始(国際線停止、事務所閉鎖、工場はOK)

4月に入りバングラデシュのコロナ状況が悪化したため、この4月14日(水)から4月21日(水)までロックダウンが実施されることになりました。

外務省のたびレジによると、今回のロックダウンの内容は以下のとおりです。

1 本措置は、4月14日午前6時から4月21日午前0時の間とされています。

(1)すべての政府系機関および政府系機関に準ずるもの、民間の事務所・金融機関は閉鎖される。すべての職員は自らの居所に留まらねばならない。ただし、空港、港。陸の通関施設とその関係の事務所は措置の対象外。
(2)最高裁判所は、裁判所についての命令を発出する。
(3)すべての公共交通機関(道路・水路・鉄道と国内および国際航空便)は停止される。ただし、商品の輸送、生産活動、緊急のサービスのための交通は措置の対象外。
(4)工場及び製造業は感染対策を講じた上で営業することができる。
ただし、従業員の通勤にあたっては職場が手配した交通手段を用いなければならない。
(5)治安、緊急のサービス、例えば肥料・種苗・農薬・農業機器などの農業製品、穀物及び食料品、救援活動、保健サービス、新型コロナウイルスのワクチン接種、電気、水道、ガス、燃料、消防、港湾サービス(陸上、河川、海上)、電話、インターネット(公営・民営を含む)、マスメディア(紙媒体・オンラインを含む)、民間警備、郵便、及びその他の緊急のサービス・物資の供給について、そのための職員と交通は措置の対象外とされる。
(6)薬や日用品の購入、医療サービス、遺体の埋葬等の緊急の場合を除き、いかなる場合にも屋外に出てはならない。ただし、ワクチンカードを提示すればワクチン接種のために外出することができる。
(7)ホテル・レストランその他の飲食店は正午から午後7時まで及び午前0時から午前6時まで、持ち帰りまたはオンラインでのみ営業できる。ショッピングモールなどの商店は閉鎖される。
(8)生鮮食料品・生活必需品を扱う店は午前9時から午後3時まで感染対策を講じた上で営業できる。
(9)ボロ米の収穫のための労働者の交通手段について、関係の県が協力を行う。
(10)すべての県及び地域の行政機関は本件措置の適切な実施のための対応を行う。治安維持部隊は通常のパトロールを強化する。
(11)保健サービス総局の長は県の行政機関及び警察に法的措置を講じるための権利を付与する。
(12)感染対策を講じた上でのジュンマとタラビのお祈りのための集会については宗教省が命令を発出する。
(13)本件措置の適切な運用のため、各省・局は必要に応じ補完的な措置を講じることができる。

出典:14日から当地でのロックダウンについて(4月12日配信 外務省 海外安全情報配信サービス「たびレジ」)

無理やりまとめると、以下のとおりです。

  • 官民に関わらず事務所は閉鎖。
  • 公共交通機関(国際線含む)は停止。ただし、物流関係は対象外。
  • 工場は感染症対策をしたうえで操業可。
  • 警察、消防、療関係、マスメディア関係等はロックダウン対象外。
  • レストランは正午から午後7時まで及び午前0時から午前6時まで、持ち帰りやデリバリーのみ営業可。
  • スーパーは午前9時から午後3時まで営業可。
  • 治安部隊が本措置の実施ため見回り強化。

移動は制限されるようですが、経済活動はできるだけ止めないようにという意図が見えます。

ラマダンも4月14日から始まりました。今後このロックダウンがどのように進むのか、また情報発信していきます。

 

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