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バングラデシュの世界遺産バゲルハットを紹介!(旅好きの方必見です)

バングラデシュの観光名所を紹介していきます。

まず第一弾は世界遺産である「バゲルハット」です。ある一都市に多くのモスクが乱立している非常にミステリアスな場所でもあります。

バゲルハットの位置はこちらです。ダッカから南西に200km程度に位置します。

本記事の内容

  • ①世界遺産バゲルハットの歴史:15世紀に突然現れたミステリアスなモスクたち
  • ②モスクの建築様式:「カン・ジャハン様式」と呼ばれる美しい建築美
  • ③実際に行くには?:ダッカから車 or ダッカ-ジェソール飛行機+車

本記事の信頼性

記事を書いてる私は、国際協力歴17年です。学生時代に途上国で1年間NGOボランティアも経験。

バングラデシュをこよなく愛する国際協力師です。現在国際協力機関で、途上国発展のためのお手伝いをしています。

読者さんへの前置きメッセージ

なかなかコロナで観光にいけない状況ですので、この記事を読みながら、是非「行ったつもり!」になって頂ければと思います。

写真は基本的に私が旅行中に撮影したものです。「こんなところがあるんだー」という気楽な気持ちでご覧ください^^

 

①世界遺産バゲルハットの歴史:15世紀に突然現れたミステリアスなモスクたち

「バゲルハットのモスク都市」は、バングラデシュのバゲルハット地区にあり、ユネスコ世界遺産に登録されています。

14世紀から16世紀にかけてバングラデシュを含むベンガル地域は、ベンガル王国という大国に支配されていました。

15世紀にそのベンガル王国からベンガル南部を治める王としてカン・ジャハンが任命されましたのです。

カン・ジャハンは、バングラデシュの現在のクルナ管区とボリシャル管区の一部をカバーする地域を任されることになります。

ベンガル王国は中東や中央アジアからの移民を多く集め、イスラム建築のアイデアをこの地域に持ち込みました。

モスクがこの地域に集中して建築されているのは、地元の人々がイスラム教に改宗した急速さを示唆しているといえます。

モスク群は15世紀に建てられたといわれています。

このバゲルハットのモスク群はベンガルのイスラム建築である「カン・ジャハン様式」と呼ばれています。

当時は360のモスク、360の聖廟、360の池が造られましたとされています。

現在はここでしか見ることができないモスクや聖廟など約50の建造物が残されています。

1895年、イギリス・インド考古学調査によってこの地域の広範な調査が行われ、1903-04年に「60ドームモスク」で修復が実施されました。1907-8年に屋根の一部と28のドームが復元されました。

1982年から83年にかけて、ユネスコはバゲルハット地域のマスタープランを策定し、1985年に世界遺産に登録されました

 

②モスクの建築様式:「カン・ジャハン様式」と呼ばれる美しい建築美

バングラデシュの歴史上、このような狭い地域に多くのモスクをはじめとするイスラム建築が集中しているのは非常に珍しいことです。

ベンガル王国の後ろ盾があったとはいえ、カン・ジャハンがこれほど建築に力を入れている理由もわかりませんし、資金力もなぞが残ります。

ミステリアスなバゲルハットのモスク群。みなさん現地にいきたくなってきましたか?

60ドームモスク(Sixty Dome Mosque、シャイト・コンブス・モスジット)

さて、バゲルハットのモスク群で、有名なのは「60ドームモスク」(ベンガル語でシャイト・コンブス・モスジット)です。

60ドームモスクは、国内で最も古いモスクの一つとされています。

また「イスラム教徒ベンガルの黄金時代を表す歴史的なモスク」とも呼ばれています。

モスクは長方形の形で、77の絶妙に湾曲したドームと、それをサポートする60本の柱があります。

1440年にカン・ジャハンによって建築されました。

モスクはカン・ジャハンの宮廷としても使われていたようです。今では多くの観光客や観光客を魅了しています。

モスクは主にレンガで装飾されています。

 

入り口はこちらです。赤レンガのきれいな入り口です。

中に入ると、ドーム、コブが特徴的なモスクが目に入ってきます。

私が訪問した当時は、一般観光客も中に入ることが可能でした。

女性の方が、モスクに入る場合は、頭にハンカチ等をかけてベールっぽくして中に入りましょう。

外は暑いのに、中はヒンヤリ。

中はこのようなドーム型の形式です。

上を見上げるとこんな感じです。

こちらは、モスク内の正面です。

この正面にウラマーと呼ばれるイスラム教における神父さんのような方が座り、一緒にお祈りをします。

外から見るボコボコしたドームですが、中にはいると外から見た感じとは違い、繊細な印象を持ちました。

今も現役のモスクですので、観光する際は周りの方に迷惑が掛からないように注意しましょう。

カン・ジャハン廟

次は、ワニがいるともいわれている池の近くにある「カン・ジャハン廟」です。

簡単にいうとカン・ジャハンのお墓ですね。最初にお話しした、この地域を治めていたあのカン・ジャハンさんです。

場所はこちらです。先ほどの60ドームモスクからもすぐ近くです。

正面はこちらです。

内部の写真が残っていないところをみると、中の写真撮影はNGだったかもしれません。

あと女性が中に入るのもNGだったような気がします。訪問される際は、その点お気を付けください。

すぐそばのこの池にはワニにまつわる伝説があるそうです。

でもワニもういないとか、いやいるとか、そんな話を現地の人と話した記憶があります。伝説だけが残っているのかもしれないですね。

ちなみに私はワニを見つけることはできませんでした。。。

 

③実際に行くには?:ダッカから車 or ダッカ-ジェソール飛行機+車

さてそんな魅力的なバゲルハット、色々な行き方がありますが、おすすめは、以下の3パターンです。

  • ダッカから直接車レンタルしていく方法。
  • ダッカ空港から国内線に乗り東のジェソール空港に行き、そこで車をレンタルし南に下る方法。
  • (お金がなければ)長距離バスでクルナまで移動し、そこから路線バスでいく方法。

お金があれば車(+運転手さんもセット)をレンタルして、ダッカから直接行くパターン。

片道7時間程度かかりますので、朝早くでて、昼過ぎに現地に着く感じです。バゲルハットに泊まるか、もしくは北のクルナで泊まることになります。

国内線を使う方法もあります。

西にあるジェソールに国内空港があり、ダッカージェソール間は30分程度行けます。

そこからまた車をレンタルすれば2時間半程度でバゲルハットに行くことが可能です。

お金がない場合は、長距離バスでクルナまでいき、そこからバスでバゲルハットに移動します。

ただ、現地で多くの建築物を効率よく回りたい場合は、車での移動がおすすめです。

 

まとめ:ミステリアスなバゲルハットのモスク群。行く価値あり!

記事のポイントをまとめます。

  • 世界遺産バゲルハットの歴史はミステリアス。カン・ジャハンによって15世紀に集中して作られた多くのモスクたち。
  • モスクの建築様式は「カン・ジャハン様式」と呼ばれ、美しい建築美を表現している。
  • アクセスとしては、ダッカから車 or ダッカ-ジェソール飛行機+車。現地で多くの建築物を回りたい場合は、車が楽。

このようなイメージでしょうか。結論として、ミステリアスなバゲルハットのモスク群、旅好きには必見の価値あり!ということですね。

バングラデシュにはまだまだ多くの観光資源があります。

コロナでなかなか国内旅行は難しい状況ですが、バングラデシュの魅力的な観光地を今後発信していきます。それでは!

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