

本記事の内容
- ①海外ボランティアの始め方はじめの一歩:スタディツアーから始めるのがおすすめ
- ②スタディツアーの探し方:インターネットから探す。グローバルフェスタなどのイベントから探す。
- ③現地での過ごし方:積極的にいろいろ挑戦してみましょう!
本記事の信頼性
記事を書いてる私は国際協力歴17年です。学生時代に途上国で1年間NGOボランティアを経験しています。
現在国際協力機関で、途上国発展のためのお手伝いをしています。
読者さんへの前置きメッセージ
本記事では「海外ボランティアに興味があるけど、何から始めたらいいのかわからない」という方に向けて書いています。
この記事を通して、海外ボランティアを始めるきっかけになればとてもうれしいです。
私自身、大学3年の時に1年間途上国でNGOボランティアを経験し人生が変わりました。もちろんそこまで人生がかわらなくても新しい世界をみる経験はきっと人生を豊かにすると思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
①海外ボランティアの始め方:「スタディツアー」から始めるのがおすすめ
結論としては、まずはNGOが主催しているスタディツアーから始めるのがお勧めかなと思います。
一つ一つ解説していきましょう。
まずスタディツアーとは?
スタディツアーとは、途上国などでNGOが行っている活動の現場を訪れ、現地の視察や見学を行うことを目的とするツアーのことです。
実際に活動が行われている現場に足を運んで、現地で体験学習をしたり、人々と触れ合うことを通して相互理解を深めることを目指しています。
なぜスタディツアーをまずお勧めするのか?
簡単に理由をご説明したいと思います。
国際協力の現場がざっくりわかる
おそらく普通のツアーと、スタディツアーとの大きな違いは、このツアーに求められている目的です。
通常のツアーでは、観光が旅行目的ですが、スタディツアーの場合は旅することを通じて色々なことを学ぶことを目的としています。
そのため、それほど観光客の訪れない都会から離れた場所、都会でもスラムなど、観光ではなかなかいかないような場所が訪問先になっていることも少なくありません。
しかし、通常の観光ツアーでは行くことができないような場所に行けることが多いため、観光で訪れたことのある国や土地であったとしても、スタディツアーでは一味違う側面を垣間見ることができます。
現地を訪問することによって、そこで起きている様々な問題を身近に感じたり、問題を解決するための手段を考えることに繋がります。
体験型のプログラムや、現地でホームステイをするなど、直接その土地に暮らす人々と触れ合える機会を得られることが多く、この点がスタディツアーが持つ魅力の一つと言えます。
このように国際協力の現場を垣間見ることで、国際協力の現場がざっくり理解できる、という点がスタディツアーの大きなメリットです。
この「ざっくり」というのは結構国際協力では重要で、本などやネット情報も大切ですが、やはり目で見て体験した内容には説得力が出てきます。
また自分がこの国際協力の道に進むべきか、という意味でも「ざっくり理解できる」ということは、自分の気持ちを前に進めるためにもとても大切なことかと思います。
少人数で効率よく回れる
スタディツアーは、NGOなどの国際協力団体がコーディネートを行い、通常のツアーと同様に少人数で行われます。
少人数とはいえ、いきなり一人でナックパック!というよりは、ぐっとハードルが下がると思います。
一般的な海外ツアーへ参加する際と同様の感覚で、海外のボランティア活動にも参加できます。
ツアーの期間中は、いくつかの現場を効率よく訪れることができるように上手くスケジュールが立てられています。
そのため、海外でのボランティアは経験がないので挑戦してみたいという人には、最適です。
訪問する土地では、見学したり視察を行うことがメインとなっているので、体力面での負担も少ないのが特徴です。
海外での不慣れな環境にはあまり自信がないという人でも比較的参加しやすいツアーで、気軽な気持ちでボランティアへの扉を開くことが可能になるのがスタディツアーです。
長期ボランティアの前の「お試し」ができる
ここが一番大切な点ですが、いきなり数か月~1年の海外ボランティアに応募するのは、非常にリスキーです。
国際協力という以前に、キャリア選択として貴重な時間を多く投下するに値するのか、しっかり見極める必要がある思います。
「自分の道はこれだ!」と思って大学を休学してきたのに「思っていたのと違った!」となったら、本人も、ボランティアを受け入れた団体も共に不幸です。
ですので、まずスタディツアーを通して「お試し」で国際協力を覗いてみることをお勧めします。
その上で、もっとやってみたい!なら、長期海外ボランティアやインターンを探す、というステップでよいのではと思います。
②探し方:インターネットから探す。グローバルフェスタなどのイベントから探す。
スタディツアーはインターネットを通して探すか、もしくはイベントを通して探す、の2択です。
一つ一つ見ていきましょう。
旅行会社・ポータルサイトから探す
旅行会社から探す
たとえば、HISはスタディツアーのサイトを作っています。
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トップページ
eco.his-j.com
このように大手旅行会社から、通常のツアーと同じように申し込む方法もあります。
ただ、旅行会社もビジネスですのでマージンを結構とります。
もし気になるNGOや気になる分野があるのなら、まず以下の方法で直接NGO等の団体のウェブサイトから申し込むのをお勧めします。
パートナーから探す
パートナーは国際協力機構JICAが運営する、国際協力のキャリア情報を発信するポータルサイトです。
このでも登録する団体の一覧が掲載されています。
ここからいろいろHPをのぞいて、気になる団体のスタディツアーに申し込むことが可能です。
気になる団体のホームページから直接探す
以前から気になる分野や団体がある場合は、その団体のホームページにアクセスし、スタディツアーの情報がないか確認してみましょう。
最近はコロナもあり、スタディツアー自体を控えている団体も多いかもしれません。
まずウェブサイトをチェックしてみましょう!
グローバルフェスタなどのイベントから探す
グローバルフェスタJAPANは、国際協力の現状や必要性などについての理解と認識を深めてもらうことを目的として、開催されている国内最大級の国際協力イベントです。
2020年は残念ながらコロナで中止になりましたが、2019年までに29回開催されています。
国際協力に携わる多くの団体(NGO,国際機関,企業など約250超団体)による展示や活動報告、各国料理のフードコーナーを始め、多数のステージイベント等、楽しくわかりやすいコンテンツを通じて、国際協力に触れることができます。
こちらは2019年の時のポスターです。
会場の様子。これは2017年ですね。
出典:グローバルフェスタJAPAN 2019 閉幕~あなたのチカラを、世界に~ | 2019年度 | トピックス | ニュース - JICA
250を超えるたくさんの国際協力団体が出展しますので、自分の興味のある分野で活動する団体がきっとみつかります。
会場を回りながら、パンフレットをもらったり、その場でお話をきいたり。
興味のある分野で活動する団体をいくつかまわったら、もう後はフィーリングです。
気になる団体があったら後日コンタクト取ってみるのもよし、スタディーツアーがあったらそこに申し込むもよし、です。
スタディツアーツアーを探すよいきっかけになると思います。
③現地での過ごし方:積極的にいろいろ挑戦してみましょう!
ここまで読んで「はじめの一歩としては」と思っていただければ嬉しいです。
スタディツアー中はぜひいろいろ挑戦してみてましょう!
覚えた現地の言葉でコミュニケーションをとってみよう
スタディツアー中は、現地の人と話をする機会も多いと思います。
是非現地の言葉を勉強してコミュニケーションをとってみましょう!
ぐっと相手との距離が縮まることうけあいです^^
現地の地元メシを一緒に食べてみよう
ツアー中に、現地のご飯を食べる機会もあると思います。
ツアー中のご飯なので衛生面は問題ない、はず。
食わず嫌いでなく是非現地の方が食べてるモノを食べてみて下さい。
これでまたぐっと現地の人との距離がぐっと縮まりますよ。
こちらは、ルワンダのお昼ご飯。美味!^^
国際協力団体の仕事を理解しよう
スタディツアーをとおして、ツアーを主催しているNGO、国際協力団体についても勉強しましょう。
その団体が現場でどのようなニーズに基づき、なにを目指して活動しているのか。
実際に現場で働いている人から話がきける貴重な機会です。
是非積極的にいろいろ聞いてみてください。きっとみなさん喜んでくれるはず!^^
まとめ:海外ボランティアの始め方はじめの一歩:スタディツアーから始めるのがお勧め
記事のポイントをまとめます。
- 海外ボランティアの始め方はじめの一歩は、「スタディツアー」から始めるのがおすすめ。
- スタディツアーの魅力は、国際協力の現場がざっくりわかる!効率よく回れる!長期ボランティアの「お試し」ができる!こと。
- スタディツアーの探し方は、インターネットから探す。グローバルフェスタなどのイベントから探すのがおすすめ。
- 一度に多くの団体を回れる「グローバルフェスタ」は是非おすすめしたい。気になる団体がきっとみつかる!
- 現地での過ごし方として、現地の言葉を使って、現地のご飯をたべて、団体の活動をよく学びましょう!
このようなイメージでしょうか。結論として、海外ボランティアへのはじめの一歩は、スタディツアーでお手軽に現場をのぞいてみよう!ということですね。
新しいことをしることはきっと人生を豊かにします。是非気楽な気持ちで、国際協力の現場に足を運んでみて下さい。